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第5章☆ 第7.5回 Windows Update for Windows 10 Insider Preview

約3週間ぶりに新しいビルドがリリースされました。Announcing Windows 10 Insider Preview Build 16215 for PC + Build 15222 for Mobile
ビルド番号はPCが16215、Mobileが15222です。
今回は大量の新機能が搭載されました。
カテゴリーではMicrosoft Fluent Design System、Microsoft Edge、Cortana、手書きとIME、シェルの改善、設定の改善、アクセスの容易さの向上、その他の改善(いつもの変更点とバグ修正)
の8項目あります。
3週間ほったらかしにしていた分、今日のビルドで消化した感じになっています。
1つ目はMicrosoft Fluent Design Systemが、スタートメニューとアクションセンターに適用されます。
Microsoft Fluent Design Systemは、Project Neonと呼ばれていたもので、新しいUIのことです。


詳しい改善点
・スタートメニューのAero Grassが有効になっている場合、自動的にFDSのデザイン(アクリル)になる
・垂直方向のサイズ変更では、フレーム下部のグリッジを廃止
・水平方向のサイズ変更では、サイズの固定をはずす
・斜め方向のサイズ変更が可能に
・サイズ変更時のグリップ動作が容易に
・タブレットモードの切り替えが容易に


また、FDS適用にともないアクションセンターのデザインが変更されます。

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そして、通知トーストにもFDSのアクリルが適用されます。「設定→システム→通知とアクション」でクイックアクションをカスタマイズできます。
2つ目はEdgeの強化です。
まず、お気に入りのWebサイトをタスクバーにピン留めすることができるようになります。

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これで、一発でお気に入りサイトにジャンプすることができます。
次にF11キーでEdgeを全画面表示できるようになります。もしくは設定メニューから全画面表示ができるようになります。

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全画面表示を解除するには、F11を押すか、画面右上の端にある復元アイコンで戻せます。
さらにEPUBドキュメントに注釈をつけることができるようになりました。蛍光ペンのように線を引くことや、コメントを残すこともできます。

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また、EPUBで気になったワードをメモにして残すこともできるようになりました。

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メモに残す場合はテキストを選択して「メモを追加」を押して追加できます。
そして、PDFドキュメントについても改善がなされています。
Ask Cortanaにハイライトカラーとオプションが追加されました。


その他の変更点
・ビルドアップデート直後に表示されるEdgeのスプラッシュページを素早く移行できるようになった
・JavaScriptダイアログ表示中であっても閉じるボタンでEdgeを閉じられるようになった
・タブ上で右クリックで、コンテキストメニューに「お気に入りにタブを登録」というメニューが追加
・新しいタブの作成時のアニメーションの追加
・セッションの復元についての改善


3つ目はCortanaです。
Cortanaでは、上記のPDF上でのCortanaに加えいくつかの変更が加えられています。
まず、Cortanaのリマインダーで、Vision Intelligenceで、画像内の情報を読み取れるようになりました。

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現時点でen-usのみの対応となりますが、後に拡大されます。
また、すでに撮影された画像からも情報を探しだして読み取ってくれます。
(現時点ではネットワークに接続されている必要がある・何よりEN-USのみ)
次にCortana Lassoというペン専用の機能です。

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Cortanaに読み取らせたい場所を囲んでその範囲の情報を読み取ってくれます。
4つ目は手書きとIME関連です。
まず、手書き機能ではXAMLベースの手書きパネルが採用され、手書きジェスチャーが増え、自由度が増えました。さらに書いた文字がその場で変換されると同時にテキストがスクロールしてスペースを増やしてくれます。
また、誤字に上書きすることで修正させたり、単語を切り離して別の単語にしたり逆にくっつけたりできるようになりました。


その他の手書き(ペンを含む)機能の改善
・絵文字に簡単にアクセスできるようになった
・手のひらが画面に触れても余計な描画をしなくなった
・デフォルトでフローティングが有効に
・英語の認識感度の向上
・中国語での英語(アルファベット)の認識
・なくしたペンをGPS探知が可能になった
・ペンでページのスクロールが可能に
>現在はUWPとエクスプローラーのみで可能です。
・ペンでクリックができるようになった
>これによってマウスで操作するような自由度になりました。


同じく入力関連でハードウェアのキーボード入力に関しても改善がなされています。
キーボード動作での絵文字のアクセスが可能になりました。

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テキストの入力状態の時に「Winキー+「;」キー(または「.」キー)」を押すことで絵文字の入力画面に移行します。
絵文字の選択は以下のキーを使います。
・矢印キー:絵文字の選択
・tabキーまたはshiftキー+tabキー:絵文字のカテゴリーの変更
・Enterキー:絵文字の確定
・Escキー:絵文字入力画面を閉じる
また、マウスでも絵文字を選択できます。
ただし、英語キーボードに限ります。
「Winキー+スペースキー」で切り替えて使用してください。
さらに、タッチキーボードの方も(急にソフトウェアキーボードの話題にするなよ)XAMLペースになりました。
これによって予測変換が向上し、予測変換だけで文を完成させることができるようになりました。(en-usのみ)

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また、絵文字の使い勝手が向上し、スクロールがスムーズになりました。
さらに、ワンタッチキーボードと呼ばれるWindows 10 MobileのキーボードがPCで利用できるようになりました。

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Mobileでできる機能も健在です!
(英語キーボードに限る)

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そして、タッチキーボードの設定画面が刷新されました。
いくつかの設定方法が変更されています。
最後に注意:中国語、日本語、韓国語のタッチキーボードはこのビルドでは動作しない問題が発生しています。
(さんざん期待させておいて最後に突き落とすのかい!)
(どん底に突き落とすなよ、ビルドにたいする期待がなくなったんだけど)
それでは、これはどうでしょう?
ローカルのIMEも変更が加えられています。
まず、Japanese IMEでの、予測変換が向上ました。
文脈による判断を行い同音異義語を見分けられるようになりました。これによって、目的の字を簡単に探し当てられます。

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一部の検索では予測変換が無効になりました。

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Bing検索やEdgeのアドレスバーから検索する場合、予測候補が予測変換によって隠される事態を避けるためではないかと考えられます。
その他、Edgeの入力フィールドにフォーカスが設定されているときに、IMEパッドと日本語のIMEユーザー辞書ツールが起動しなかった問題が修正されています。
要確認のことだそうです。
IME以外では、文字フォントが追加されました。その名も「UD Digital Kyokasho-tai」、要するに「教科書体」です。

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このフォントは、その名の通り、手書き感を追求したフォントになっています。しかし、読みやすさにも重きをおいているため、親しみやすさと読みやすさが両立したフォントになっています。

ここまで日本語版独自の修正点を紹介しました。


その他の改善
・テキスト入力に音声が使用可能になった
・中国語のIMEの改善


4つ目は、シェルの改善です。
シェルの改善には以下のものがあります。
・クリップボードへのリンクのコピー

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・UWPの新しいローカルメディアフォルダの検出
・My Peopleと夜間モードの改善


5つ目の設定の改善点は以下の通りです。
・ビデオ再生の設定の刷新
・新しいHDRと高度なカラー設定ページ
・アプリケーションごとのデフォルト設定ページ

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・ネットワークのプロパティの刷新

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・ネットワークの表示のコンテキストメニューの刷新
・Windows Updateの改善
などです。


6つ目はゲームの改善です。
(割愛)
7つ目は開発者向けの改善点です。
WSLで開発者モードが不要になりました。
これはおそらくStoreでLinuxを配布するための第一歩だと思われます。
Hyper-Vでは、仮想バッテリーがサポートされます。
有効にするにはGUIで作成することはできず、PowerShellから「New-VM」のコマンドレットの引数「-Prerelease」を使用する必要があります。
その他にはアプリケーションごとのランタイムブローカーができるようになったようです。
最後にアクセスの容易さの向上です。
主な改善点は
・ナレーターの改善
・ナレーターの入力の学習
・ホットキーの追加と一部の既存のキーの変更
・ナレーターのユーザーガイド
・点字の改善
・カラーフィルターの導入

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・拡大鏡のUI改善
があります。


変更点・バグ修正点
・言語パックがインストールできない問題
・「Windows 10 の更新を構成しています」が12%で失敗する問題
・Netflix、Twitter、Facebook、Instagram、MessengerのUWPアプリでパスワードが入力できない問題
・Outlook 2016が、迷惑メールフィルターがデータファイルの読み込みを妨害し起動時にハングする問題
・拡張機能を有効にしたり向こうにしたりするとEdgeがクラッシュする問題
・「更新してシャットダウン」を削除
・スタートメニューの最近追加されたものにリカバリドライブツールが表示されるようになった。
>コントロールパネルからでのみアクセスできるツールをWindows管理ツールに追加したためだそうです。
・ビルドアップデート後に空白アイコンのWireless Display Media Viewerがスタートメニューに表示される問題
・Helloに問題が発生した場合の改善を行った
・Windows Helloplaneが英語以外の言語で動作しなかった問題
・Civilization VI、Galactic Civilizations III、Expeditionsの結果の修正
・Cortanaの検索結果でInboxのUWPアプリアイコンが過剰に表示される問題
・「このPCを信頼してください」というデバイス間の通知を開始するよう促すテキストを調整
・Windows Defender Application Guardでエラー0x8000ffffが発生する問題


一方で既知の問題は
・Windows Updateでオンデマンドで提供される機能がインストールできない問題
>機能が必要な場合は、ビルドアップデート前に有効になっていることを確認して実行してください。
・EnterpriseエディションでEdgeでPDFが開けない問題
>ストアでサードパーティ製のリーダーまたは、Microsoft Readerをインストールする必要があります。
私のおすすめ
・高密度ディスプレイではEdgeのスケールが誤って表示される問題
・一部のPDFでは拡大表示にされ、一部のコンテンツにアクセスできない問題
>さらに、これらのPDFへの入力が画面上の間違った位置にオフセットされる問題も発生しています。回避するには、上記のようにストアから別のリーダーをインストールする必要があります。
・下位OSと上位OSの同じバージョンの受信ボックスアプリが、スタートから消える問題
>影響がある場合は、「設定→アプリ→アプリと機能」に移動し影響のあるアプリをリセットしてください。
・Windows情報保護が有効になっている環境でPDFが開けない問題
・Windows Mixed Realityが設定されていないデバイスではセットアップできなくなる問題
・ビルドアップデート後、プリンターのコピーが複数作成される問題
>実行されるプリンターは1つのみです
・初代Surface ProやSurface Pro 2などの特定のデバイスや一部のUSBデバイスでWi-Fiがオフになり、ドライバの問題により動かなくなる問題
>動作させるにはロールバックが必要です。
・中学生のIMEで、Cortanaを入力しようとすると、Cortanaがハングする問題
・一部のUWPアプリが起動時にクラッシュする問題
・Microsoft Text Input Applicationがすべてのアプリケーションリストに表示される問題
>開いてみると、真っ白なウインドウが表示されます。
・SIUFと呼ばれるミニ調査機能はこのビルドで機能しない問題。
>通常の方法でフィードバックができます。
・6/9追加:DisplayLinkドックに接続された外部モニタは動作しない問題
・6/9追加:一部の環境で、インストールが33%でハングする問題
>この現象が起きた場合、再起動してロールバックするしか方法がなく、何度も起こるため、修正されるまでスローリングにしてください。


今回は、かなり大量に新機能が搭載されました。
これに比例し既知の問題がたくさん発生しています。そして、あのSurface Pro 3の問題が消えました。修正されたのかと思いましたが、バグ修正点にも記載されていないため修正されたのかどうかは不明です。
そして、私の環境ではFirst Boot OS(30%~75%)のフェーズで謎のロールバックが発生してしまいました。
具体的に言うと、30%で再起動すると、First Boot OSに移行せず起動失敗したかのように再起動して、ロールバックされます。
謎のロールバックの解明を行うため、時間がかかります。いつ完了するかはわかりません。
とりあえず解決頑張ってみます。
では、また。

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