Windows 10 Insider Preview Build 10565
Windows Server 2016 Technical Preview4(Build 10586)
で、利用可能になりました。
Nested Hyper-Vでは、Hyper-Vの仮想マシン内でHyper-Vの仮想マシンを動作させることができます。
ちなみに、Windows Server 2016 Technical Preview 4のNested Hyper-Vは、機能の1つで実はもっとたくさんの機能が搭載された、Hyper-V Containerが搭載されます。
ハイパーバイザーのネスト機能は仮想マシンに、仮想化技術であるIntel VT-Xや、AMD-Vなどが見えない(CPUが対応していない)ようになっているのが仮想マシンからでもCPUの仮想化関連機能にアクセスできるようになる機能です。
CPUの機能にアクセスできるようになるようになるので仮想マシン内での仮想化が可能になるわけです。
ここまでNested Hyper-Vの仕組みを説明しましたが、機能を有効にするには、PowerShellで設定を変える必要があります。今回は
MSDNにある記事(日本語の設定であるが、本文は英語)を参照しました。
MSDNの中にあるコマンドをコピーします。
Invoke-WebRequest
https://raw.githubusercontent.com/Microsoft/Virtualization-Documentation/master/hyperv-tools/Nested/Enable-NestedVm.ps1 -OutFile ~/Enable-NestedVm.ps1
~/Enable-NestedVm.ps1 -VmName "DemoVM"
(DemoVMのところはNested Hyper-Vを有効にしたい仮想マシンの名前)
注)
仮想マシンの名前にスペースを入れないでください。入っている場合は、名前の変更でスペースを除去した名前にしてください。正常に有効にできません。
あと、スクリプトを実行するときに、
~/Enable-NestedVm.ps1 : このシステムではスクリプトの実行が無効になっているため、ファイル C:\Users\ユーザー名\Enable-NestedVm.ps1 を読み込むことができません。詳細については、「about_Execution_Policies」(http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170) を参照してください。
発生場所 行:1 文字:12
+ ~/Enable-NestedVm.ps1 -VmName 仮想マシン名
+ ~~~~~~~~~~~~
+ CategoryInfo : セキュリティ エラー: (: ) []、PSSecurityException
+ FullyQualifiedErrorId : UnauthorizedAccess
が出てくることがあります。これを回避するには、
PS C:\Windows\System32>
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
実行ポリシーの変更
実行ポリシーは、信頼されていないスクリプトからの保護に役立ちます。実行ポリシーを変更すると、about_Execution_Policies のヘルプ トピック (
http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170) で説明されているセキュリティ上の危険にさらされる可能性があります。実行ポリシーを変更しますか?
[Y] はい(Y)
[N] いいえ(N) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "N"):Y
PS C:\Windows\System32>
このようにするとPowerShellのスクリプトの実行ポリシーを変更できます。
実行ポリシーの実行段階表を見る実行ポリシーのRemoteSignedはセキュリティが甘めになっています。
実行ポリシーの規定値は、セキュリティが最強のRestrictedになっているため、上記のようなエラー文が出ます。
PowerShellスクリプトの実行ポリシーを変更したら、Nested Hyper-Vを有効にして、仮想マシンにHyper-Vをインストールして終わりです。
Invoke-Command -VMName "DemoVM" -ScriptBlock { Enable-WindowsOptionalFeature -FeatureName Microsoft-Hyper-V -Online; Restart-Computer }
このコマンドで仮想マシンのHyper-Vをインストールすることができます。
(手動でインストールしてもいいです)
後は、仮想マシンに仮想マシンという不思議な感覚を味わってください。
今回はここまでにします。
では、また。