先週はMobileのみ、ビルドがリリースされましたが、今週はPCのみのリリースになりました。先週と今週のリリースでビルド番号の下3桁の番号が一致しています。
そして、今回のビルド番号は16226です。
Announcing Windows 10 Insider Preview Build 16226 for PC
今回のビルドには以下の新機能が搭載されました。
まずEdgeには、タブを閉じる動作に細かい制御ができるようになりました。
ウインドウを閉じようとするとJavaScriptの表示がEdge内に出現しますが、お気に入りや設定にアクセスできます。
次に他のブラウザから設定にを引き継ぐことが可能に、ChromeからEdgeにブラウザの設定やCookieを引き継ぐことが可能になりました。
さらにEPUBビューアにCortanaが付きました。PDFビューアのように文章中の気になる単語を調べることができます。
さらに、EPUB上にInkでメモを残すことができるようになりました。
また、メモボタンをクリックしなくてもカーソルをかざすだけでメモをプレビューできます。
また、EPUB文書で、ページの進歩情報が同期するようになります。
これで、PCで文章を読んでいたら出発の時間を迎えてしまったとしてもタブレットで続きを読むといったことができます。
Edgeの修正はまだあります。
お気に入り登録のファイルが見やすくなりました。
これにより、階層の構造で自分がどこの階層にいるのかが分かりやすくなります。
保存するには保存したいフォルダをクリックするだけです。
そして、お気に入りに登録したURLを編集できるようになりました。
保存するURLを間違えたとき、または、特定のページをお気に入りにしたいといったことに対応できます。
また、IT管理者が安心する、お気に入りの管理ができるようになりました。
お気に入りを定義し、固定する機能で、定義するとお気に入りを追加・削除が不可能になります。
設定はグループポリシー、Mobileならモバイルデバイスの管理から設定できます。
次に絵文字も大幅に改善されました。
まず、Emoji 5.0と呼ばれる
最新のUnicodeアップデートをサポートする絵文字になりました。
最新のUnicodeアップデートでは、サポートされる絵文字が追加されているので、それにともない使用できる絵文字が増えました。
以下の絵文字が追加されています。
また、一部の絵文字のデザインが変わりました。
変更前
変更後
さらに絵文字パネルが更新され、ダークテーマにも対応しました。ただし、この機能は相変わらずen-usキーボードのみなので、気を付けてください。
(Ninja Catが悟りを開いているのでしょうか?)
前回のビルドでは、
OneDrive On-Demandが搭載されました。
これは必要なファイルのみをローカルに保存し、ディスク要領を節約する仕組みで、私も使っていますが、いい感じの機能です。
このビルドではOneDrive On-Demandのなにが改善されたかと言うと、クラウドにのみ存在するファイルをアプリがダウンロードすると、トースト通知でダウンロードの進歩を表示してくれるようになりました。
また、そこからダウンロードを中断することもできます。
これもまた、最近も改善された機能で、タッチキーボードが改善されました。
まず、シェイプ書き込みができる言語が増えました。
詳細は公式ブログ記事を見てください。(リンクは上記)
これと同時に、予測変換のできる言語が増えました。
まず母国語で試してみようとのこと。
そのタッチキーボードには新しく簡体字中国語、繁体字中国語、日本語、韓国語などの東アジア言語の一部をサポートしています。
また、日本語のタッチキーボードにはMobile同様にカーブフリック入力ができるようになりました。
大分前ですが、日本語キーボードが搭載された当時は、フリック入力はできるが、Mobileのようにカーブフリック入力はできない状態でした。
しかし、タッチキーボードの改善に当たって日本語キーボードのカーブフリック入力が搭載されました。
タッチキーボード全般に言える改善点は移動バーが消えました。
これからは、予測変換の領域をドラッグすると移動できます。
英語のタッチキーボードでは、シフトキーでアルファベットの大文字小文字を切り替えることができるようになりました。
また、タッチキーボードの設定画面が刷新され、色々な設定に簡単にアクセスできます。
前回、OneDrive On-Demandと同時にペンの操作ができるようになりました。
当時はUWPのみでしたが、今回からWin32アプリでも使用できるようになりました。
設定や、タスクマネージャーでは、ゲームの項目にXboxネットワークの設定が増えました。
タスクマネージャーは、パフォーマンスタブにGPUの使用率が利表示されるようになりました。
GPUごとの詳細が見られたり、どのリソースにどれくらい使っているのかを見られたりできます。
また、プロセスタブではアプリをグループかし、1つの項目に収まりました。例えば今までだと、Edgeのタブを開くとタスクマネージャーには、Edgeのプロセスが増えましたが、このビルドからは、Edgeのアプリにまとめられ、プロセスの個数が増えることは無くなりました。
(アプリ下に増える)
設定では、Storage Senseが強化されディスククリーンアップの機能の一部が付きました。
そのため、Windows.oldフォルダを直接削除できます。
さらに、リモートデスクトップの設定画面が刷新され、できることが増えました。
また、Windows Update失敗の原因追求を少しでもしやすくするために失敗原因を表示するようになりました。
実は、前回のビルドからWindows Updateの改善が始まっていて、個々の更新プログラムのステータスが表示されるようになりました。その代わり、更新プログラム全体の進歩を示すプログレスバーは消えました。
そして、今回は原因追求をしやすくなり、Windows Updateの改善に力が入っていると言えます。
今回もシェルの改善がされてます。
まず、FDSの光るボタンが搭載されました。
光るボタンについての詳細はde:codeで高橋氏がセッションを行っているのでそれを視聴した方が早いと思います。
FDSの他の情報もあるので視聴をおすすめします。
その他にはエクスプローラーで、コンテキストメニューに共有が追加され、ファイルを簡単に共有できるようになりました。
電卓アプリでは、通過換算機能が追加され、その日の為替に対応し適切に換算ができます。
アクセシビリティーでは、ナレーターにAIを搭載し写真や文章の説明をしてくれるようになりました。
また、拡大鏡のビットマップスケーリングを改良し拡大がスムーズに行えるようになりました。
セキュリティーと安全面での改善もなされています。
最近話題になった「WannaCry」による大規模被害における改善として、この攻撃に使用された脆弱性を含む「SMB1」がこの度削除されます。
HomeとProは、SMB1サーバーのみ、それ以外はSMB1が完全に削除されます。
SMB1を使用していない場合は、直ちに削除せよとのこと。
今後のビルドではMSB1が使用されていないと判断された場合、自動的に削除されます。
Hyper-Vでは、VMの共有ができるようになりました。Hyper-V管理マネージャーとzipファイルのアイコンが一緒になったアイコンをクリックするとVMが.vmczファイルに圧縮され、そのファイルを他のHyper-Vの有効なPCでインポートすると使えるようになります。
Japanese IMEの改善が大々的に行われました。
まず、予測変換機能が変換後の文字の修正を検知し、以後使うときに適切な予測変換が可能になります。
次にスペル訂正機能を使用した、英語の予測変換ができるようになりました。
例えば、「appointment」という単語を打とうとして「あぽいんtめn」と打ったとき、自動的にスペルを訂正し、正しい単語を表示してくれます。
そして、変換候補から直接検索できるようになりました。
候補の右側に表示されている検索アイコンか、Ctrlキー+Bキーで、検索できます。現在は、Edge+Bingでのみ検索できます。
その他の変更点
・16215へのビルドアップデート中、33%で問題が発生し、ロールバックする問題
・アクセスできないデバイスで30%で再起動後(GSoD)が発生し、ロールバックする問題
>その後何度もWindows Updateをしても0x80070643が発生しアップデートできなくなる問題も修正されています。
・EnterpriseエディションでEdgeでPDFが開けない問題
・一部のPDFでは拡大表示にされ、一部のコンテンツにアクセスできない問題
・ハードウェアキーボードを使用してアクセント付きの文字をWin32アプリケーションに正しく入力できない問題
・一部の環境でHyper-Vの接続に失敗する問題
・Startメニューが動作しないことがある問題
・FDSの改善
・バッテリーセーバーでアクリルが透明出なくなる現象が起こる問題
>また、アクションセンターの背景の透明度が100%になる問題も修正されました。
・アクションセンターの通知の詳細を表示できない問題
・16215にビルドアップデートしたあとにインボックスアプリがなくなる問題
・スナップツールは、DPI対応のネイティブモニタリングとなった
・すべての画像リソースファイルを読み込み、不要なXMPメタデータを削除した
・古いコントロールパネルのダイアログの一部が予期せず白い部分ではなく灰色の部分を表示する問題
・再起動待ちの状態で、「更新して再起動」ではなく通常の「再起動」を押しても更新プログラムがインストールされる問題
・システムトレイのネットワークアイコンを右クリックすると、「ネットワークと共有センターを開く」でネットワークとインターネットの設定が開くようになった
・Edgeを再起動すると、タブをリフレッシュする画面が現れる問題
・赤い心臓の絵文字が上付き文字で表示される問題
・インクが遅延したり、短い線が検出されない問題
・タッチキーボードを使用した後、Microsoftテキスト入力というアプリがスタートメニューに表示される問題
・Cortanaに入力すると中国語のIMEがハングする問題
・アプリケーションにフォーカスがある間にそのインプットメソッドに切り替えた場合、特定のアプリケーションがクラッシュする問題
・Cortanaの検索ボックスにフォーカスを合わせて絵文字パネルを表示すると、Cortanaの検索ボックスが間違った場所に表示される問題
・更新とセキュリティーを開こうとするとハングアップする問題
・Windows Update設定のOS Build Infoリンクがクリックされても何もしなかった問題
・UWPアプリの上の縁の色が異なる問題
・コンピューターのロックを解除した後にFeedback Hubのアンケートが表示されない問題
・DisplayLinkドックに接続されている外部モニターで、ロック画面が動かない問題
・Surface Pro 1やSurface Pro 2などの特定のデバイスや一部のUSBデバイスでWi-Fiが動作しない問題
・各プリンターに複数のコピーがあるために印刷がうまくいかない問題
既知の問題は
・.NET Framework 3.5がインストールされている環境で、ビルドアップデートが失敗する問題
>.NETをアンインストールし、ビルドアップデート完了後にもう一度インストールし直してください。詳細は
ここを参照してください。
・一部のデバイスでURLの自動補完が失敗する問題
・一部のUWPアプリが起動時にクラッシュする問題
・インボックスアプリが「ms-resource:」のような名前で、スタートメニュー列挙される問題
>名前が問題なだけで、使用には問題ないとのことです。
・特定のラップトップで、電源を切った状態であった場合、バッテリー状態が更新されない問題
・タスクバーにピン留めしたWebサイトが開けない問題
>スタートメニューなど、他の場所にピン留めする必要があります。
・特定の言語がインストールされた環境でctfmon.exeが再起動ループに陥り、スタートメニューのUWPが起動できなくなる問題
>対象言語は上記ブログ記事(最上部)で参照できます。日本語は含まれていません。
・アクションセンターが透明になり、見にくくなることがある問題
・ビルドアップデート時に通常の再起動を行い、ビルドアップデートが行われない問題
>Windows Updateのトラブルシューティング「設定→アップデートとセキュリティ→トラブルシューティング→Windows Update」を行うと症状が改善されるかもしれません。
いつものようにビルドを紹介していきましたが、最近は新機能が多いため、リリース当日に記事をアップするのが難しい状況になっています。
これからは、リリース当日に記事をアップできるように極力努力しますが、
英語が苦手で、翻訳が意味不明なものが多いため解読するのに時間がかかります。
そのため、2、3日遅れることがあります。そこに関しては私の英語力不足です。すみません。
今回のビルドは、FDSのフェーズ1に向けての機能が追加され、また、ストレージの容量確保に必要な「ディスククリーンアップ」の機能を設定に移行したビルドになりました。
さらに、日本語環境に関してもかなりの改善が入っています。
私の環境では、既にインストールは完了しています。
今回はかなりすんなりビルドアップデートできました。(前回と比べたら事実であるが、いつもと比べたらそれほどうまくいってない)
今回はここまでにします。
では、また。